IKAROS

何かに挑戦したりすることは大変なことだ。 


それが、もし誰もやっていないことなら尚更なことじゃないか。 

人から見たら、その価値が分からなかったり、何を意味するかも理解出来ないことかも知れないけれど、そんなことは自分だけが知っていればいい。 


ろうの翼で太陽に向かって飛び立ったイカロスのように。 


人間は現実で有りすぎてはならない。 


酔っ払いながら仲間達と肩を組んだときに、ひとりのライダーが指先を空に向けて言った 
「オレ達はゼロから、本当にゼロから始まった」 


その言葉にはいろんな意味が含まれていて酒に酔っ払いながらも涙が溢れた。 


インダレスを始めたときに応援してくれる人間なんて誰一人居なかった。 


自分自身にも何もなく、根拠もない言葉を並べては、その口先の軽さに自分が自分を疑ってしまう気もした。

周りの人間から「ダサい」と言われながらも頭を下げて、お願いしながら各地を回った。 


有名なライダーも居なかった。 
どこへいっても相手にされなかった。

馬鹿にされた。 
いつも上から目線でなじられた。 

でも、そんなのは自分にとって何も問題じゃなかった。 

その頃には応援してくれる仲間達がたくさん集まって居たからだ。 

この先、自分の人生において困難な壁にぶち当たったり、理不尽な重圧にのし掛かられたりしようとも、真っ直ぐに立ち向かっていきたい。 

常に新しい何かに挑戦して、自分の信念を貫き通す。 

自分の背中が信用出来るのか出来ないのか。 
それは後ろから付いて来る人間達が知っていればいいこと。 


オレは一切半端なことはやってきていない。



インダレスフォーメーションに幸あれ！