１カットの重さ

レンズ越しに見たライダーのライディングが脳天から身体の芯まで突き抜ける瞬間がある。

そのときは、たいてい自分がどんな具合に撮ったのか憶えていないが、ライダーの咆哮とオレのこぶしがぶつかり合った後に覗いてみると、間違いなく撮ってある。

凝縮された１カットが。


目を閉じて自分の芯に突き抜けた炎の余韻を楽しむ。


その１カットの喜びの為に何日も費やす価値がある。


ライダー以上にフィルマーは待ち望んでいるし、その１カットの難しさやツラさも知っているからだ。



ロケーションや技数じゃない。
吼えるような１カット。



今年はまさに、
それだけの為にこだわろう。

2011/01/30 17:17:31

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