インダレスをこよなく愛するひとりの男、おぐさん。
性格は温厚。超草食系代表。女の子に「酔っ払っていても、おぐさん家に泊まるなら安心」と言われるゴールを決められないミッドフィルダーだ。
そんなおぐさんも
「俺だってウインナーぐらい食うさ!」と腹を立てる。
いや、そーいう問題ではない。ツッコミたくなるが、そこはあえて口にしないのが友情だろう。
おぐさんはインダレスと出会ってからキャンプ、イベントにことごとく参加した。
毎回、敏腕マネージャーのK氏にむちゃくちゃな配車手配をされ、来年にはとうとうバスを購入予定みたいだ。
陰からは「イカれてる」と思われているかも知れない。
そんなおぐさんがインダレスが最後の撮影に臨むハイカスケードサマーキャンプに参加する決意をし、昨日カメラ「7D」を購入した。
最近おぐさんはオレに会う度に「何か出来ることは無いのか」と尋ねてきたが、「車出したり、荷物運んで貰ったり、それだけで充分だ」と言った。
でも所詮は雑用。ライダーからも慕われているが、所詮は雑用に過ぎないのだ。
でも、それは言い方が悪い訳でなくて、それくらいの役割の方が気は楽になる。
もっともっと深く入り込んでしまうと抜け出せなくなるし人生が狂ってしまいそうになる世界。
だけど、おぐさんは自分のポジションが欲しかった。
それで考えた末に決断を出す。
カメラを構えようと。
なんて幼稚な考え方だ!オレ達フィルマーが何年カメラ構えてると思ってんだ!
中途半端にカメラ構えたって火傷するだけだ。
でも、おぐさんは言いました。
「何かを残したい。自分が少しでも力になってインダレスにとって何かの役に立つのなら、それだけで充分だ。」
おぐさんは電車に揺られながら何度も何度も、まるで自分に言い聞かせるように呟いていました。
オレは隣で寝たふりをしながら「なかなか熱いこと言うようになったじゃねーか!」と感心しながら薄いまぶたを閉じました。
…気が付いたら高尾。
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